【障害者雇用】障害者雇用で必要な合理的配慮の伝え方を徹底解説!
2023/08/17
障害者雇用で採用されても、1年未満で辞めてしまう方もいます。やめてしまう理由は様々ありますが、配慮が不十分だったことを理由に挙げる方も多いです。
障害者雇用で働く上で合理的配慮は必要なものですよね。
では、自分がどのような配慮を求めるか、どのようにして伝えたら良いのでしょうか。
この記事では、
- 障害に対する配慮はしっかり真実を伝える
- 企業に自分の障害をうまく伝える方法
- 自分ではうまく伝える自信がない方
について解説します。
障害に対する配慮はしっかり真実を伝える
現在、障害者の方の定着率は非常に低く、特に精神障害の方は1年以内の定着率が50%を切っています。
つまり、せっかく障害者枠で入社したのに半分の方は1年以内に辞めてしまうのです。
障害者雇用で入社した方へのアンケートでは、「現職または前職での障害への理解や配慮についての満足度」という項目で、「あまり満足していない」「全く満足していない」と回答している方が54%いました。
不満を持っている方は
「入社前に配慮して欲しいことを伝えたのに、配慮がなかった」
「職場のスタッフに配慮が伝わっていなくて働き続けることができなかった」
「最初は配慮してもらっていたけど、次第に配慮がなくなった」
という声をあげています。障害に対する配慮をしてもらうことは、長く定着して働く上で非常に重要なのが分かります。
こういった不満は合理的配慮がしっかりされていないから生じる不満であり、それによって定着率が下がっているのです。
しかし、会社側からみると、
「どんな配慮が必要なのかわからなかった」
という声もあります。
特に目に見えてわかりにくい精神疾患は配慮が難しいようです。
きちんと配慮について企業に伝えられたかというアンケートに関しては、全体の74%が「伝えられた」という回答をしていますが、精神障害者の方に限っては「伝えられた」と回答したのは62%でした。
配慮をしっかりと伝えられていないから、実際働いている際に配慮をされていない・配慮が不十分である可能性があります。
どうしてそのようなことが起こるのでしょう。
1つには、面接の際に、合格したいがために自分の障害を軽く伝える方がいます。精神疾患を持っていることをあまり知られたくない、重い症状だと思われたくないという方が多いのです。
配慮については、自分できちんと伝えないと相手には伝わらず、入社してから配慮が足りないということになるのです。
面接官は採用のプロですが、障害に詳しいわけではありません。
自分でしっかり自分の障害内容を伝え、どのような合理的配慮が必要なのか、伝えていかなければなりません。
また、途中で配慮がなくなることを防ぐためにも、上司との話し合いは定期的に行ってもらうといいでしょう。
それが言い出しにくかったら、「最近配慮がなくて辛い」ということはしっかり伝えましょう。
何も言わずに辞めてしまうのはもったいないです。
企業に自分の障害を上手く伝える方法
企業に自分の障害を上手く伝えるにはどうしたらい良いでしょうか。
ただ障害と合理的配慮を伝えるといっても、うまく伝えるのは難しいでしょう。
まずは、自分の障害についてしっかり把握しておく必要があります。じっくり時間をかけて自己分析をするのです。
ここで大切なのは、障害や必要な配慮を一方的に伝えるのはダメだということです。
「自分はこのような障害があるから、これはできません」
と伝えるのではなく、
「自分はこのような障害があり、こういった合理的配慮をしていただきたいです。配慮いただければ、〇〇することが出来ます。」
と、自分の強みも伝えましょう。
合理的配慮は人によって違います。
聴覚障害は補聴器で聞こえるのか、それとも口を読んで会話するのか、不安障害は、大切な書類はダブルチェックしてもらわないと不安が出るので、ダブルチェックして欲しいなど、しっかり合理的配慮を伝えましょう。
企業に合理的配慮をしてもらうには、まずは自分の障害についてしっかり理解し、自分にはどのような合理的配慮が必要なのか、自分で把握しておくことが大切です。
自分では上手く伝える自信がない方
自分で上手く伝えることができない方は、就職エージェントを利用して、伝え方などを添削してもらうと良いでしょう。
リコモスでは面接の対策も行っているので、コンサルタントに相談していただければ、どのようにして伝えたらいいかも一緒に考えます。
まとめ
この記事では
- 障害に対する配慮はしっかり真実を伝える
- 企業に自分の障害をうまく伝える方法
- 自分ではうまく伝える自信がない方
について解説しました。
長く働こうと思ったら、自分の障害をきちんと理解し、相手にしっかり伝わるように心がけましょう。
自分に必要な合理的配慮は自分で理解し、面接の際に伝えましょう。