特例子会社ってなに?働き方やメリットデメリットを解説!
2022/03/10

特例子会社というものを聞いたことがありますか?障害を持っていると、特例子会社という選択肢も出てきます。
しかし、特例子会社といっても、なんのことかわかりませんよね。
この記事では
- 特例子会社とは何か
- 特例子会社と一般企業の働き方の違いは?
- 特例子会社が向いているひとは?
について解説していきます。
特例子会社とは何か
特例子会社とは、障害者の雇用と安定を図るため、本社とは別の特別の配慮をする子会社のことです。
一定の要件があり、それを満たすと厚生労働省から認定を受けることができます。
特例子会社で働いている障害者は親会社やグループ全体の雇用とみなされ、法定雇用率をクリアすることができます。
法定雇用率とは、障害を持っている方を、一定数社員がいる企業が2.3%障害者を雇わなければいけないという法律です。
- 親会社がきちんと管理していること
- 精神疾患や身体障害などを障害種別で差をつけず、多くの障害者を雇用していること
- 障害者が安心して働けて配慮がしっかりされていること
といった要件があります。
特例子会社と障害者雇用の違い
特例子会社と障害者雇用の違いはあるのでしょうか。
特例子会社 | 一般企業 | |
雇用率の義務 | 20% | 2.3% |
業務内容 | 親会社からの委託 | 企業ごとに設定 |
障害への配慮 | 明確な基準あり | 自社基準 |
一番大きな差は。障害者雇用率の義務ですね。
一般企業は、一定の社員がいる企業は2.3%は雇用する努力義務がありますが、特例子会社は20%です。100人の社員がいる企業なら、2〜3人雇えばいいのですが、特例子会社は20%なので、100人中20名は障害を持っている方になり、多くの障害者の方が働いていることになります。
また、障害への配慮も、一般企業なら障害を持つ方に合わせて配慮はしてくれますが、不十分の時もあります。
しかし、特例子会社は配慮に対して明確な基準があるので、安心して働くことができます。
特例子会社で働くのが向いている方は?
特例子会社は誰でも向いているというわけではなく、対象になる人がいます。
以下でそれを解説します。
一般企業で働くことが不安な方
障害に対する配慮をたくさん希望したり、一般企業で働くということに大きな不安がある人は、障害配慮が明確に決まっている特例子会社がいいでしょう。
一般企業でもできるだけの配慮はして下さいますが、経験不足から不十分なこともあるので、基準が決まっている特例子会社をお勧めします。
長く休職、働いていなかった方
長く働いていなかった方は、一般企業で働くことに強い不安があるでしょう。
特例子会社は業務時間や仕事量を臨機応変に対応してもらえるので、特例子会社がお勧めです。
特例子会社は採用のハードルも低く、求職の期間が長くても雇ってもらいやすいです。
就労移行支援を利用している方
就労移行支援を利用している方は、サポートを受けながら働くことができる特例子会社が向いています。
就労移行支援は特例子会社と環境も似ているので、長く働けないが、働きたいと思う方のファーストステップには向いています。
特例子会社で働いて、体調を安定させることや、実務経験を積むことで、次のステップに進むことができます。
まとめ
この記事では
- 特例子会社とは何か
- 特例子会社と一般企業の働き方の違いは?
- 特例子会社が向いているひとは?
について解説していきました。
社会復帰を考えている方が安心して働けるのが特例子会社です。
自分で探すのはなかなか難しいので、障害者専門の就職エージェントであるリコモスに登録して、ぜひ社会復帰を目指しましょう!