【障害者雇用】就労定職支援ってなに?支援を受けてみたい方に解説!
2022/12/20

現在は障害者雇用も進み、障害者雇用で働く人も増えてきました。
しかし、障害者雇用で働く人の1年定着率は約5割にも満ちません。
約半数の方が1年経たずに退職してしまっています。
そのため、定着を手助けする、就労定着支援というものがあります。
「障害者雇用で働きたいけど、うまくやっていけるかわからない」
「長く働くことができるだろうか・・・」
と不安を抱えている方も多いです。
そういった方に利用していただきたいのが「就労定着支援」です。
この記事では
- 就労定着支援とは
- 就労定着支援はどこで受けられる?
- 就労定着支援を受けるためにはどうすればいい?
- 就労定着支援の内容は?
について解説します。
就労定着支援とは
障害者の就労においては、1960年の「身体障害雇用促進法(のちの障害者雇用促進法)」から始まり、障害者の社会参加や就労の不公平性に対して政策が複数あります。
障害者雇用が進んでいく上で、問題となっていったのは、定着率の悪さです。
身体障害でも1年定着率が5割ほどで、精神障害者に至っては1年定着率は4割程度になっています。
そのため、障害者雇用で働く人が離職しないような仕組みを作る必要がありました。
厚生労働省は、一般就労に移行する障害者増加していく中で、在職障害者の就労に伴う生活上の支援ニーズに着目しました。
そのような経緯で始まったのが「就労定着支援」です。
具体的には、就職後に初めて気づいた困難さや、問題、悩みやトラブルなどに対して就労定着支援者が障害者雇用で働く人と企業側の間に入り、解決へと導くための支援です。
就労定着支援とは、就労移行支援、就労継続支援、生活介護、自立訓練の利用を経て一般就労へ移行した障害者の方を支える支援で、利用者の自宅や企業に訪問し、月に1回以上は障害者の方と面談をして、困っていることはないか、支援と相談を行います。
また、月1回以上の企業訪問を行うように努め、障害者雇用で働く方の支援を行います。
支援は3年間行われ、経過後は必要に応じて障害者就業・生活支援センターなどに引き継がれます。
就労定着支援はどこで受けられる?
就労定着支援はどこで受けられるのでしょうか。
就労定着支援を受けられるのは、就労移行支援事業所、就労継続支援A型、就労継続支援B型、生活介護事業所、自立訓練事業所などです。
まだ始まったばかりなので、行われていない事業所もあります。どこでそのサービスが受けられるのか、障害福祉窓口などで聞いてみましょう。
就労定着支援を受けるためにはどうすればいい?
就労定着支援は就労移行支援、就労継続支援、生活介護、自立訓練の利用を経た方が対象になっています。

就労移行支援や就労継続支援から就職活動を行った方が利用することができるのです。
就労定着支援の内容は?
サービスは3年行われるので、就職してから半年後の6ヶ月から、3年6ヶ月まで利用できます。
就労定着支援は雇用に伴い生じる日常生活又は社会生活を営む上での各般の問題に関する相 談、指導及び助言その他の必要な支援を行うものであり、生活支援としては、生活リズム・生活習 慣、衛生管理、健康管理・服薬管理などを行うことになる。このため、自立生活援助における支援 内容の範囲をまかなえることや、就労定着支援の利用者は一般企業に就職していることから、自 立生活援助との併給は認めないこととしてはどうか。
また、就労定着支援の支援内容は、訪問型自立訓練(生活訓練)の相談援助の内容の範囲をま かなえることや、一般企業に就職していることを踏まえれば、新たに生活に関する訓練を行うことは 想定されないことから、訪問型自立訓練(生活訓練)との併給は認めないこととしてはどうか。
引用;https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000185297.pd
こういったことを話し合った上、対象者は就労移行支援の利用を経て、一般就労へ移行した障害者で、就労に伴う環境変化ににより生活面の課題が生じているものとし、以下のような支援がされます。
○ 障害者との相談を通じて生活面の課題を把握するとともに、企業や関係機関等との 連絡調整やそれに伴う課題解決に向けて必要となる支援を実施。
○ 具体的には、企業・自宅等への訪問や障害者の来所により、生活リズム、家計や体 調の管理などに関する課題解決に向けて、必要な連絡調整や指導・助言等の支援 を実施。
引用:厚生労働省
- 仕事のミスが多い
- 体調管理ができす欠勤や遅刻が多い
- お金の管理ができない
といった相談に乗ることも、支援として行っていきます。
各事業所の担当者が月に1回程度対面で話をし、現在の環境や生活リズムも把握してどのよう課題があるか考えていきます。
その上で、障害のある方に対する課題を解決するためのアドバイスを行います。
企業にも訪問し、何か問題は起きていないか、企業側への聴取も行い、医療機関や副指揮官と連携を測って改善を図ります。
まとめ
この記事では
- 就労定着支援とは
- 就労定着支援はどこで受けられる?
- 就労定着支援を受けるためにはどうすればいい?
- 就労定着支援の内容は?
について解説しました。
障害者雇用で働く人が、1年以上定着して働くのは大変です。
リコモスでは就職後もフォローしています。
就労移行支援事業所を利用していない方でも、就職後のフォローを受けていただくことができます。
ぜひリコモスに登録していただいて、弊社のサービスを受けていただければと思います。