精神障害の就職は他の障害より厳しい?うまく就職するために知っておきたいポイント!
2022/03/10

障害者雇用を狙って就職活動をしていると、難易度は「障害の種類」で大きく変わってきます。
この記事では
- 精神障害者の就職活動は契約社員(非正規雇用)が多い?
- 精神障害者が就職活動をするコツ
- 精神障害であることを隠して就職活動することは可能?
について解説していきます。
精神障害者の就職活動は契約社員が多い?
障害者雇用の分類には、身体障害、精神障害、発達障害、知的障害があります。この順番は内定を得やすい順とされています。
しかし、筆者の経験だと、精神障害は就職は厳しいです。
鬱などあると再発を恐れて採用してくれないこともあります。
精神疾患は目に見える障害ではないので、判断も難しいですし、どう言った配慮が必要なのかわかりにくいところにあると思います。
これらの障害を持っていて、仕事を探していると、ほとんどが契約社員などの非正規社員です。
昇格していく会社もありますが、契約を継続して正社員にはなれないこともあります。
障害者雇用で求められているのは。軽度の身体障害者です。
軽度の障害であれば、健常者と同じパフォーマンスを期待できるからです。
そのため、正規雇用のチャンスもあり、大手企業では軽度の身体障害者を積極的に採用しているので、大企業に就職できるチャンスもあります。
一方、精神疾患を持っていると、鬱が再発することもありますし、ストレスが無いように配慮しなければならないので、正規社員は難しいです。
配慮することで他の社員よりも仕事をやりやすくしている分、正社員と仕事内容に差が出るので、仕方がないかもしれませんが、正規社員にして欲しいという希望はあるでしょう。
精神障害者を採用する場合、負担の少ない仕事を用意している場合もあります。
そのため、給料も低く設定されていると言う一面もあります。
精神障害者が就職活動をするコツ
精神障害者は就職が厳しいと言われると、絶望的な気持ちになってしまうかもしれません。
しかし、就職を勝ち取るコツがあります!
就職活動を成功させるためのコツ
無理して長く働かないのも大切
精神障害があると、またいつ再発するかわからないので、就職には臆病になってしまうかもしれません。
就職してもすぐやめざるを得ない状況になったりすることは多く、精神障害者の方の1年間の定着率は50%を切っています。
転職を繰り返すのも良くないのですが、無理をして病気を悪化させてしまっては元も子もありません。
どうしても無理だと思ったら、少し休んで転職を考えましょう。
自分の障害に対する理解を深める
自己分析をしっかり行い、自分がどんな障害があって、どんなことが症状を悪化させるのか、またどんな仕事なら続けることができるのか、しっかり自分の内面をみましょう。
障害者雇用を行なっている企業は、どれも「自分の障害をしっかり把握して、どんな配慮が必要か、正直に教えて欲しい」と思っています。
しっかり配慮して貰えば長く働くこともできるかもしれません。
就労継続支援施設でリハビリをする
すぐに企業で働くのは不安が大きいと言う方は「就労継続支援施設」で働くのも一つの手です。
就労継続支援ではパソコンなどの技術も身に付きますし、自分の障害を考慮した体調管理の仕方などを得られる場所です。
A型とB型があり、A型は施設と雇用契約を結ぶので、最低賃金にはなりますが、給料は出ます。
B型は給料は発生しません。
求人を選ぶポイントは?
求人を選ぶとき、長く働くことができそうかをしっかり考えて応募する仕事を考えます。
ポイントとしては
- 自分にとってストレスになることはやめる
- 雇用条件よりも仕事内容に目を向ける
- 障害者専門の転職エージェントを使用する(リコモスなど)
です。
長く働くためには、自分にとってストレスになる業種や作業は避けた方がいいですし、まだフルで働けないと思ったら、20時間以内でも雇ってくれる企業を探した方がいいです。
また、賃金などの雇用条件を中心に見てもよくありません。給料が高くても、その分仕事内容がきつかったら長く働くこともできません。
ストレスが全くない仕事はありませんが、障害者への配慮をしっかりしてくれるところなら、定期的に面談をしてくれたり、自分の障害を理解しようとしてくれます。
そういったところは、面接に行かないとわからないのですが、リコモスなどに登録すると情報がもらえます。
転職エージェントをうまく利用して、安心できる職場を探しましょう。
精神障害であることを隠して就職活動することは可能?
精神障害者であることを隠して(クローズ)仕事を探すことは可能です。
しかし、なんの配慮もありませんし、急に症状が悪くなっても対応してくれません。
精神障害は波があって、良い時と悪い時があると思うので、その悪い時に対処してもらわないと仕事を続けることは難しいです。
できれば精神障害であることをオープンにして就職活動をした方がいいでしょう。
まとめ
この記事では
- 精神障害者の就職活動は契約社員(非正規雇用)が多い?
- 精神障害者が就職活動をするコツ
- 精神障害であることを隠して就職活動することは可能?
について解説していきました。
精神障害はなかなか雇用に結びつかないこともあります。
しかし、自分の障害をしっかり理解して、配慮をしっかりしてくれる企業を選びましょう。